Dermatology
『いぼ(尋常性疣贅)・水いぼ』について
いぼ(尋常性疣贅)
表面がぼこぼこと不整形な形で隆起している固い腫瘤が手や足に見られます。よく見ると、腫瘤の表面に小さな黒い点が認められることがよくあります。患者様は足に出来た場合は、うおのめやたこと思って放置しているのも特徴です。原因は、いぼを形成するウイルスの感染によるものです。また、家族内にうつすこともありますので、みつけたら、小さいにうちに受診し、治療をするのをお勧めします。
治療は、液体窒素によって冷凍凝固法を行うことが一般的です。難治性のため、ヨクイニンエキスの内服、ビタミンD3軟膏の外用を行うこともあります。
水いぼ
表面がつるっとした米粒大の水ぶくれが出来ます。水ぶくれの中心がへそのようになっており、やわらかく、容易につぶれるのが特徴です。ウイルスの感染によるもので、水ぶくれの内容物はウイルスですので、つぶれると、どんどん増えます。基本的には皮膚の免疫の弱い子供に見られることが多いのですが、成長して、皮膚免疫が強くなると、水ぶくれは自然に脱落します。しかし、アトピー性皮膚炎のように、かゆみを伴うお子さんは知らないうちにかいてしまい、免疫が出来る前に数があっという間に増えることも多いのです。少ない場合は、内容物をピンセットでつまみ取るのが得策ですが、痛みも伴いますので、多い場合は自然脱落を待つことが多くなっています。アトピー性皮膚炎のお子さんは、まずはかゆみのコントロールが必要です。